児童閲覧室の構成について:公共図書館の児童閲覧室の計画に関する研究その1

摘要

図書館はサービスと建築とが密接に関わっている建物であるcこれまで利用者のニーズの変化に対応して「勉強部屋型]「貸出型」「滞在型」と建築も形を変えてきた。今日の急速に進化する情報化社会に対応する図書館像を考えるべく、「子ども読書活動推進計画」などを契機として、近年各図書館で行われるようになったこれまでの図書館サービスには見られない、おはなし会やブックスタートといった「イベント」について着目し、図書館建築の今後の傾向をとらえようとしたものである。本研究では、「児童奉仕」「児童図書館サービス」などの児童を対象とするサービスを総称して「児童サービス」、そのサービスを提供する公共図書館の一部門を「児童閲覧室」とした（注1)。