クリーンルームを有する生産施設における環境省エネルギーに関する研究(第1報)昼夜モード切替空調と見学者スペースのプッシュプル窓システムの効果の確認

摘要

本建物は、エレクトロケミカル材料の製造施設である。製造施設はクリーンルームを有する生産エリアのみならず、従業員の事務室や、見学者のためのスペースなどで構成されている。設計者としては、エネルギー多消費となる傾向のあるクリーンルームにおける省エネルギーへの配慮のみならず、生産エリア以外での快適性や省エネルギーについても配慮することで、建物全体での環境省エネルギー性能の向上をめざすことをねらいとした。本研究の目的は、建築や設備の設計内容が実際にどのようにねらいに貢献したのかを検証することである。本報では、設計内容に関する説明と竣工前の予備実測によるクリーンルームにおける空調設備の昼夜モード切替効果、および見学者スペース（30度鋭角部）のプッシュプル窓システムの効果の確認結果について報告する。