高断熱住宅への転居が居住者の睡眠の質に与える影響に関するアンケート調査

摘要

（1）本報では、高断熱住宅への転居者を対象とした調査により、転居に伴う室内環境の改善が睡眠状態の改善に及ぼす影響の検証を行つた。（2）睡眠状態の客觀評価と主觀評価の間で有意な相関関係が示され、睡眠状態の主観評価の信頼性が確認された。（3）転居前後の寝室環境の改善度と睡眠状態改善度の間には有意な相関関係が認められ、転居に伴う室内環境の改善が睡眠状態の改善に寄与する可能性が示唆された。