高反射率塗装による熱環境改善と経年変化: スレート里根倉庫における室温と日射反射率の実測評価

摘要

スレート屋根を持つ大規模倉庫5棟において、高反射率塗装前後の室温、および塗裝後の屋根表面の日射率の経年変化を測定した。室温の低下に関しては、暑熱時にその効果が顕著で、日射量が大きい日に効果が大きい。日射反射率は、塗装直後に汚れによる0.2程度の低下が見られ、その後若干の増減が見られた。スレート屋根のように凹凸や,がある場合の日射反射率の日変化の樣子と、大気の散乱状態の違いによって日変化傾向が異なる樣子が觀測された。