建築物の総合環境性能評価手法CASBEEに関する研究(その97): CASBEE-都市(低炭素版)における将来值評価に係る実現可能度の検討について

摘要

CASBEE-都市(低炭素版)では、都市における対策、施策、取組みの効果を評価するため、実現可能度Xiを用いた将来推計方法を定義した。実現可能度Xiは、目標達成に向けた行政•市民のコミットメントが大きいほど、実現に向けて講じられた施策が多いほど大きな値となる(図-2の“十分な都市政策を施した場合”の状態に近づく)。本ツールにより都市政策の効果が見える化され、望ましい都市像を目指す一助となることが期待される。