国立西洋美術館の照明ギャラリーにおける採光方法に着目した設計変遷に関する考察：設計図面と往復書簡をとおして

摘要

東西南北に配された照明ギャラリーにより太陽の動きに合わせ壁面に映る光に変化が生じることや、展示回廊や照明ギャラリー下展示空間という面積、光の当り方、展示方法が異なる展示箇所を設けることで変化に富む展示室をつくり出そうとする設計意図が明らかとなった。LCはモデュロールにより展示空間や展示物の設置位置を決定していた。また入射光が拡散的になり、トップライトの形状の変化が見られ長時間展示空間へ光を射し込むようになった。