規模・基盤・産業・行政施策の経年変化にみる離島の構造特性と類型化

摘要

今回の研究から対象離島を変化パターンにより4 分類に類型化し、4 つの指標で考察することで全国の離島の特徴を詳細に把握することができた。現在の日本における離島は、「変化安定型離島」の傾向を示すものが最も多くその特徴として緩やかな人口減少と、少子高齢化が進hでおり、産業は停滞している島であると考えられる。さらに、離島全体としては、財政的に困窮した状態が今なお続いていると考えられる。今後の課題として、離島を取り巻く状況の中で市町村合併は無視することができない。今後は、各離島における市町村合併の動向も把握しながら、離島の地域特性について考察していくことが重要であると考えられる。