木質住宅の耐震性評価のための立体解析手法の整備とその応用に関する研究その8.立体偏心に関する解析的研究

摘要

１. 振動解析結果では、剛性比例の壁配置に対して各試験体に対して壁1 枚あたり6％～40％の応力集中係数の増大が見られる。特にD00+27 試験体は、2.06 と約2倍の集中がみられ、上部構造にも剛性比例の壁配置に対して約20%の影響を与えている。上部構造が逆に偏心したときに下部構造へ与える影響は剛性比例の壁配置に対して約30%であることがわかった。2. 今後、振動実験及び静加力実験において、詳細解析モデルの再現が行えているため、単純な解析モデルの擬似立体解析を用いて、より明確な上下階の各偏心が応答に及ぼす影響の把握を継続的に行う。