2008 年岩手・宮城内陸地震により被災したRC 造学校建築の入力地震動と被害要因に関する研究その2 余震観測記録の分析と本震時地震応答の推定

摘要

余震観測の結果から，上野目小学校の入力が他の小学校と比べ大きく，被害レベルの差に対応していることがわかった。また，上野目小学校の本震時地震動の推定を行った結果，建物の非線形地震応答解析では被害レベルに比べてやや小さめの，余震記録を用いた限界耐力計算の結果からは過大な評価をする結果となった。上野目小学校の本震時の応答はこれら2 つの手法を用いた推定結果の中間程度の値であったのではないかと推測される。