インドにおけるパトリック・ゲデスによる都市計画に関する研究 その２バローダBaroda における保存的外科手術Conservative Surgery による都市計画と街区空間の変容

摘要

都市計画報告書の分析から，図面での改善計画の詳細さとは対照的に，本編においては計画手法について非常に具体性を欠いたものとなっていたことが明らかになった。提案された57 ヶ所の計画箇所の内、実現した箇所は27 ヶ所、実現しなかった箇所は30 ヶ所、また計画案以外に街区空間に変容のあった箇所が23 ヶ所あった。実際には、ゲデスの報告書を基本計画とし、実施段階での計画変更があったことが推察される。今後，計画案の実施がどのような経緯で進められたのかについて明らかにすることが課題である。