建築工事現場の4週8閉所実現に向けた専門工事業者の経営に関する研究

摘要

本研究では、建築工事現場に4週8閉所、完全週休2 日制を導入するための課題を整理した。非稼働日の増加による日給月給制技能者の年収減については、外注先技能者の投入とのバランスを考慮し、かつ現場消化数を減らさない社員技能者数の設定が重要であることを示した。また、閉所増による工事消化の遅滞は、専門工事業者の経営にも影響を及ぼす。発注者の理解をベースとした受注政策、安定した稼働を実現する生産システムの整備に向けたさらなる検討が必要である。