空間要素にみる地下空間の実態とその整備手法及び運営管理に関する研究: 大手町·丸の内·有楽町地区地下通路を対象として

摘要

地下空間は都心部に張り巡らされている歩行者専用の 巨大な空間であり、鉄道駅や商業施設といった都市の拠 点に接続しており、空間資源として非常にポテンシャル が高い。近年地下の整備が進hできたが、その多くは単 なる直線的な通路となっており、無機質な状態である。 一方大手町•丸の内•有楽町地区の地下通路(以下「大丸 有地下通路」と称する）は単なる通路だけでなく広場や商 業空間、イベント空間といった空間要素が備わっている。 本研究では大丸有地下通路を対象地とし、魅力向上に資 するような空間要素の実態を分析し、地下空間の魅力の あり方について示唆を得る、またその空間要素の多くを 持つ地下空間の整備手法•運営管理について調査し、今 後の地下空間の整備や管理に関する知見を得ることを目 的とする。