商店街と宿泊施設に注目した、宗教都市における宗教施設と中心市街地の変容に関する研究: 新宗教都市天理を対象として

摘要

戦前の信者数の増加、戦後の都市の発展、近年の教勢の衰退と時代に合わせて天理の都市は変化してきた。都市発展期以前の都市の様子は未だに街の随所に垣間見えるが、近年では都市の発展に伴う利便性の向上から天理の宗教以外の潜在的な資源も再評価されている。都市発展期から続く店舗は信者を中心に根強いファンを有する一方、非信者に焦点を当てた宿泊施設や、学生に支持を集める飲食店などの新規事業者は増加傾向にあり、近年の天理は宗教都市の脱宗教化が進hでいると考察できる。