6 年生までを対象としたO 施設の空間利用実態に関する考察: 対象学年拡大による学童保育施設の現状に関する研究　その2

摘要

調査結果をもとに、学童保育施設の空間構成ダイアグラムを図7 に示す。メインスペースは、生活・半動的・静的行為が行えるようにするため、オープンスペースとして配置する。遊びは種類、グループを変化させ継続していくため、児童たちが遊びの領域を自分たちで決めることができるようにするためである。その中に一人でも利用できる個別スペースを設けることで、集団に帰属しながら単独行為を可能とする。個別スペースはメインスペースの外にも配置し、様々な行為内容で利用でき、居場所の選択肢を増加させる。動的な遊びを行うプレイスペースは全ての諸室から独立した空間とする。観察調査から児童の着替えは、来室してすぐより動的遊びを行った後に見られた。そのためプレイスペースや屋外活動を行う空間に近接した配置にする。