窓面緑化の認知による印象がグレア評価に及ぼす影響に関する研究

摘要

グレア評価は形状と遮蔽率輝度に影響されるが、形状と遮蔽率輝度の交互作用は見られなかった。また緑化の存在は[美しさ][面白さ]などの肯定的な印象を与えたが、重回帰分析を行った結果、[GSV]には肯定的な印象の影響は見られなかった。空間の総合的な評価の[居心地]は[美しさ]と[ちらつき]によって説明された。これらの結果から、緑化の認知はグレア感に直接影響を及ぼすさないが、室や窓に対する印象を向上させた。グレア感の評価についてはGSV にかかる偏相関係数は不快感よりまぶしさのほうが大きくまぶしさの影響を除いたとき不快感とGSVの関係は強いとは言えない。窓の眺望によってはGSV から予測される不快感は実際よりも高く評価されてしまう可能性があり、さらなる検討が必要である。