GIS データに基づく画像特性を指標とした河川景観評価における開放性と複雑性の予測モデル構築に関する研究 その２

摘要

筆者らは、都市内において河川空間を貴重な構成要素であると捉え、より良い河川環境の開発、実現に向けて、河川周辺の都市計画指標から河川景観の物理評価を予測し、さらに物理指標から当該河川景観に対する心理評価を予測する一連の体系（複合評価システム）構築を意図して検討を進めているが、本研究では特に心理評価の「開放性」「複雑性」を予測するモデルの確立を目的としている。既報2)ではこの二因子を説明する新しい物理指標の探求を行い、既往研究に比べ説明力の高いモデル構築に至った。本報では、既報2)で提案した物理指標を充分に説明する、GIS などより算出可能な二次元平面的な指標である都市計画的指標の探求・提案を主題とする。