浮水性植物（ホティアオイ）の流送予測モデルの構築に関する研究

摘要

水生植物には水質浄化等の水環境の改善効果が期待される一方で，過度な繁茂は環境管理に支障を生じる.長崎県頁岸の諫早湾調整池では，2008(平成20)年に本明川の旧河口付近等において浮水性植物のホテイアオイがス繁茂した.外来種のーつであるこの植物の繁茂域の拡大はお境管理の面でも好ましくない.本研究では，諫早湾調整池におけるホテイアオイの流送を予測するための数値モデルを構築した.ホテイァオイに関しては浮遊体要素として取り扱い，それらの相互作用の評価に個別要素法を適用した.続いて，構築した数値モデルを現地に適用し，洪水の発生前後におけるホテイアオイの移動過程と流達範囲を解析した.また他の手法との比較をとおして本手法の有効性について検討した.