アルヴァ·アアルト設計、マイレア邸のドローイングに関する研究

摘要

本研究は、アルヴァ·アアルト(Alvar Aalto ,1898-1976)設計、マイレア邸(1937-1939 ,Noormarkku)のドローイングについて形態分析を行い、その空間的特質を考究するものである。マイレア邸のドロイングは『アルヴァ·ァアルト建築ドローイング集』1において、EarlyVersion ,Proto-Mairea ,FinalVersionの3つの時期に分類がなされているが(表-1)2、形態的特徴は十分に検討されていない。図面は全部で477枚3あり、これらは配置図11枚、地下階平面図9枚、1階平面図14枚、2階平面図7枚、立面図14枚、断面図5枚、詳細図417枚からなるが、この中で十分に情報が読み取れる1階平面図13枚(393 ,396 ,398 ,409 ,410 ,411 ,412 ,441 ,442 ,443 ,446 ,938)4と2階平面図7枚(394 ,397 ,399 ,413 ,439 ,445 ,940)を中心に分析を行い、その他の図面に照らしながら検証する。