設計者の感性を考慮した建築星根の形態創生に関する研究

摘要

近年、形状最適化の研究では、形態発想支援システム の中で対話的に人間の感性を考慮する研究や、曲面形状 決定問題を設計者の選好と力学量を目的関数とした多目的最適化問題に帰着させ、多目的GAを用いることで Pareto最適解集合を得る研究など、力学的合理性だけで なく意匠性をも考慮に入れた研究が行われている。著者 らも、「美しさ」や「浮遊感」を対象とし、その建物を利 用する人や地域住民の感性(社会的感性)の評価が高い 形態の中から力学的評価の高い形態を提案する、形態発 想支援システムの構築を行ってきた。さらに、設計者 を対象に、学習付対話型GAを提案し、設計者の感性のみ を考慮した形態創生も行った。本論文では、既報を発 展させ、NNの精度向上として、NNの重みと学習データ の継承を行い、学習付対話型GAにより得られた設計者の 感性を用いて、力学的評価をも考慮した形態創生支援シ ステムに関する研究について述べる。