パブリックトイレの標準化に関する研究: その5　大便器まわりの手すり検証

摘要

最近の障害者用トイレは機能等の充実により、車いす使用者はもちろh乳幼児からォストメイト・高齢者にやさしいユニバーサルデザィンが進hだトイレと言われるようになってきたが、設備の形態や操作方法によっては視覚障害者等が利用しにくい状況にあった。そこで、より多くの人が分かり易く利用できる公共トイレの整備を目指して、壁面操作系設備の内、主として「流しボタン」「呼び出しボタン」「紙卷器」の配置(以下「3設備」)と形状の標準化の研究を進めてきた。2007年3月、当標準化案(文1)がJIS規格(S0026)に制定された。本研究は、このJIS規格に基づき、壁面配置の3設備の中で、最も手すり壁離れ寸法に影響を与える紙卷器(2連式を含む)と手すりとの位置関係を評価し、最適な手すりの壁離れ寸法を提案することを目的としており、本報告は、モックアップによるユーザー検証の結果を考察するものである。