地方都市中心部の景観構造に関する研究: 和歌山市紀ノ川堤防上を視点として

摘要

都市における水辺空間は、人々に憩いの時間を与え、都市生活を豊かにしてくれる賁重な場所である。しかし、和歌山市で都市生活を送っていても、実際に紀ノ川の存在を感じることはほとhどなく、紀ノ川という非常に恵まれた資源を活かしきれていないと言える。これは、和歌山市が紀ノ川に対して背を向けるような形で発展してきたことにも起因している。近年では、日本のいたる所で河川敷の整備を越えた総合的なデザインが行われるようになり、水辺デザインは多様な展開を見せている。そこで、和歌山市中心部も紀の川とまちなみとの関係を見直す必要がある。