公共ストツク空間の利用における暫定的開放手段の有効性: 資源循環型社会に向けた公的施設環境形成に関する研究

摘要

近年，少子化や過疎化により多くの公共施設において余剰ストックがみられる。そのため，ストック空間の有効利用を図ることは社会的な命題となっている。しかし,それらの具体的な活用方法が決定されるまでは多くの時間を費やし，決定後も短期間で利用にいたるわけではない。本稿ではこのようなストック空間において，新たな活用方法が決定するまで暫定的に開放している(以下「暫定的開放」)公共施設に着目し，暫定的開放の有効性を求める。