特別養護老人ホームにおける浴室の分散化が入居者に対するケアに及ぼす効果に関する研究

摘要

2002年以降、小規模生活単位型特別養護老人ホームの制度化を受け、旧基準で建設された既存特養約4800施設においても、居住環境を改善し、ユニットケアに取り組むことが課題である。今回の調査施設としたA施設では、開設当初(97年)からケアへの意識が高く、ュニットケアに取り組hできたが、「多床室+大食堂」という従来型ハードのためにュニットケアの定着が困難であった。そこで、集中型の空間配置を各ュニットに分散する第1段階として、2階に集中していた浴室を3階に分散する改修を実施した。