脳科学を応用した設計手法の基礎的研究

摘要

本研究は「建築と医学の連携」を通じ、人間の意識から理想とする空間の在り方を再考する。また本研究は新たな設計手法の開発を目指し、次年度には人間の空間認識を光トポグラフィ一による「脳波」の反応を通じ、「快」・「不快」の判別に基づいた空間特性の特定手法を採用する。この背景には、現在の建築学における空間認知では、アンケートによる言語表記や視覚中心の判別に依存しているため、聴覚ゃ触覚等による環境情報への分析が行き届かないため、五感の集積された記憶を対象に分析を試みるものである。