公立小中学校の防災体制に関する調査研究

摘要

今世紀前半にも発生すると言われている東海·東南海·南海地震では，地震動による被害とともに津波による甚大な被害が予想されており，災害時の児童·生徒の安全をいかにして確保するかが大きな課題となっている.地震·津波による児童·生徒への被害軽減のためには，学校施設の耐震化などのハード面の整備と，それらを補完する避難·防災教育といったソフト面の対策の充実が必要不可欠であり，早急にこれらを実現させなければならない.本研究では以下の2点を目的とする.①学校施設の耐震化の現状を把握し，進涉状況の良い巿町村の取り組みを抽出することによって耐震化促進のための方策を検討する.