アメニティマップの活用に関する研究: 東京都中野区における事例　その1

摘要

中野区では、全体的な課題として、道路整備の遅れが指摘されている。しかし、対象地域において共通して挙げられたのは、路地空間の魅力であった。また、個々要素としては、歴史を感じさせるものが、魅力の要因として挙げられた。その一方で、車の存在は課題点として挙げられていた。また、空間の統一性を乱す駐車場や、新築の建築については、課題として挙げられた。本研究では、アメニティマップを用いて、地域の魅力と課題点を抽出することができた。また、個々の要素が集積することによつても、地域の魅力や課題を見出すことができた。今後は、多くの地域住民の参加や、子供を対象に実施することによって、より普遍的な地域の魅力を抽出したい。また、それに対する住民による確認を促進させることによって、住民意識の変化を見出し、より効果的なァメニティマップの活用方法を見出していきたい。