中米'力リブ諸国におけるマメ科牧草ァラキス(Arachis pintoi)の活用事例、17)一ドミニカ共和国おょぴエル、サルバドルにおけるァラキス確立の事例一 補講編：農業関連の学生、ボランティアらに対する牧草類に関する基礎知識（その2)

摘要

本稿では，力リブ海諸国の一つであるドミニカ共 和国，中米の一つであるエル、サルバドルにおける 実情を取り上げる。筆者は両国を訪問したことがな く，また，実際，これらの国々での農牧事情につい てもあまり知られていないように思われる。現在，これらの国々では，多くの青年海外協力隊員（JOCV)やシニア海外ボランティア（SV)が活 動しているが，筆者にとって，JOCVに関して一番印象に残っているのは，両国ともに『環境教育』と いう職種が多かったことである。環境教育という仕 事は，その任国において，多様な要請内容があると 思われるが，一般的には筆者の想像する範囲内であ るが，空き瓶の回収，生ゴミの堆肥化，資源のリサ イクル等といった感じではないだろうか？とにかく，家畜の糞尿の堆肥化とその利用も，強いて記せ ば，環境教育の領域に入ると称しても過言ではない だろう。なぜならば，これらを河川に垂れ流しをす れば，環境汚染を引き起こすわけだし，ァラキスの ような有益な牧草類を奨励し，家畜の肉、乳生産性 を増大させれば，それだけ糞尿の量も増えるのは当 然である。それゆえ，これら排泄物の処理も一層重 要化し，環境教育の仕事の領域になることであろう。前置きが長くなつたが，以下，両国での実情を報 じていく。