東京都世田谷区における芸術家の住宅兼ァトリェの分布郊外住宅地の「芸術生態学」をめざして

摘要

郊外住宅地世田谷には戦前から数多くの芸術家が住hできた。芸術家の住宅は、自らによる制作と商談という2つの行為で経済性を得ており、住居と仕事場が併用する形となっていることが多い。1960-90年の「新建築」誌、「新建築住宅特集」誌を調べたところ、芸術家のァトリェ兼住居が東京都世田谷区に多いことが分かった。この研究の目的は芸術家の住宅兼ァトリエの分布した状態を一種の生態のように捉え、自然や都市との関係を通して考察することである。