モデュラープランニングによる図書館の設計過程に関する研究: 鬼頭梓設計による大学図書館の竣工時を事例として

摘要

本研究では、MPによる鬼頭梓の図書館設計における設計手法について、①隣接する機能間の組み合わせは全45種類中37種類存在し、そのうち書架と閲覧机、目録とカウンターの組み合わせが多い、②家具の配置形式はI、L、H型配置の3種類が存在する、③家具の幅は300mmの整数倍を用いることで家具配置を容易にするとともに空間の可変性に対応している、④900應の整数倍である柱間に対し書架間隔が1800mm、閲覧机間隔が2700mmで配置される傾向がある、④隣接する機能間の家具間隔はL、H型配置において150mmモデュールが用いられることを明らかにした。