学術研究都市におけるFMに関する研究 その1研究概要

摘要

これまで日本の経営では、概して「ファシリティ：企業、団体など組織体が事業活動を展開するために自ら使用する施設（土地•建物•各種設備）および利用する人の環境（執務空間•居住空間、地域環境など）を包含したもの」を不変•不朽の財産と考えがちであり、ファシリティを活用する戦略やファシリティ自体の評価が低く、経営活動と結びつけて考慮されていなかった。しかし、含み資産よりも実益を重視する経営への転換や、土地神話化を改め、国際レベルの価値観を持つ不動産システムへと改革、さらには、遅れている情報ネットワーク環境の整備など、企業改革を含めた社会的なシステムの改革が求められている。