住宅の居間の窓における視環境に関連する役割に関する基礎研究 その3. 景色構成要素の面積比率が評価に与える影響

摘要

建築基準法では、窓の役割は主に「採光」と「換気」であるされているが、外界の視覚情報をガラスを通して得られることも窓の重要な役割である。窓の役割に対する評価は、大きさや形状、位置、素材などにも左右され、適正な流出入のバランスを達成するための窓の諸条件の解明には至っていない。既報では、窓の役割を「採光」「景色の見え」「外界の様子の把握」「室の印象」「プライバシーの保護」、及び「総合評価」に集約し、種々の条件下で評価実験を行った結果、各評価項目が窓面積に強く支配されていること、景色の違いが評価に影響することが明らかとなった。