地域における圏域の実態と その長期的推移に関する研究: その3 自然的要素に着目して

摘要

これらの結果を要約すると、自然的要素と生活行動の関係は、主に余暇活動など自由に地域選択ができ住民が主体的に活動できる生活行動において、活動場所の選好材料として影響を与えており、今後その傾向はさらに高まることが予想される。一方で、道路網整備の進展などにより行動を制約するバリア的な規制力は弱まっているものの一部では依然として残存しており、一般的に移動能力が低い高齢者でそのことに対する不便さを強く感じ改善を希望している、と言うことができる。