児童養護施設職員の求める施設像について: 児童養護施設における住環境に関する研究

摘要

環境の異なる2施設に働く職員の新しい施設への要望は、親との愛着関係を喪失してきた子どもたちと職員たちとの関係を作るために、家庭の規模に近い人数で家庭みたいな暮らしができる空間を求めているのである。しかし、それぞれの施設の歴史•地域性の違いからくる環境•養育•職員の勤務体制等の違いが、現場で働く職員の考えに影饕を与え、少しずつ違いが見られ、現実のあり方からの影響から抜け出すことの難しさが伺える。大きな単位から小さな単位では、おのずと生活(暮らし)、そして子供同士や子どもと大人との関係性の持ち方が変わってくる。従来のシステムとどのように関係づけるかも大事なこととなってくる。今後の課題である。