学級数の推移からみる小•中学校のリニューアルの計画課題: RC造学校建築におけるリニューアルマネジメントシステムの開発研究　その1

摘要

小•中学校ともに全体として学級数は減少の傾向にあるが、1)学級数の増加傾向を示すA、B型では、将来の増築の際に、諸室の関係性や増築可能な空間の把握などの最適な配置計画の検討を行うべきであり、特に学級数が減少傾向から増加傾向へ転じるB型では、急激な学級数の増加により無秩序な配置計面が行われないように注意する必要がある。2)一方、学級数が増加傾向から減少傾向に転じるD、E型では、部分的な解体によって諸室の連携が損なわれないようにすべきであり、特に学級数が増加傾向から減少傾向に転じるD型では、急激な学級数の減少により発生する余裕教室の活用方法をあらかじめ計画しておく必要がある。3)さらに、小規模校で顕著となるC型は、それが中•大規模校のような学級数の安定を示すものとは異なり、学級数減少の限界を示すものとして、標準的な児童•生徒数を割り込hだ小規模校での空間計画のあり方を示す必要があると考えられる。