住宅設備機器の発生量低減化に関する研究: その2　ベイクアウト時における湿度効果

摘要

本研究はラージチェンバーを用いた試験評価法の提案を行うとともに、ベイクアウトによる化学物質発生量低減化率を定量的に明らかにし、湿度効果を確認した。ホルムアルデヒドは5.6から27％の低滅率を示し、相対湿度20％の低湿度条件では、ほとhどホルムアルデヒド発生量を低減できないが、相対湿度を50％まで增大させることにより、20％台の発生量低滅率を示した。VOCはTVOC発生量低減率として、40〜71％を示しており、ホルムアルデヒドと同様に相対湿度の増大に伴い、発生量低減率も増大した。両物質ともに相対湿度を増大させることにより、発生量低減率の向上が示され、構成材料の膨潤現象が原因であると推察した。