戸建住宅の断熱改修に関する研究: 床下結露防止に関する検討

摘要

基礎断熱改修に関する実住宅での検証やシミュレーションから、①改修前に床下が乾燥している住宅では基礎断熱改修は有効であること、②初期的に湿潤していても経時の温度上昇により改善されること、③ただし、雨水等の水分が常時供給される場合には床下換気を確保するため床断熱改修とすることが望ましいこと、等がわかった。既存床断熱併用の基礎断熱改修手法構築のため、今後は空気移動を考慮した床下温度性状の数値解析を行い、適用条件を明らかとする。