阪神·淡路大震災で、なぜ6400人もの命が奪われたのか？

摘要

1995年1月に発生した「阪神.淡路大震災」では、直接死で約5500名、関連死で約900名の尊い命その死亡原因は、素因と起因、加害要因と被災要因、さらには自然要因と社会要因に区分して捉えることができる。そのうちの誘因や被災要因また社会要因は人為によるもので、家屋の政治的、経済的な要因に加えて技術的な要因が深く関わっている。ここでは、死亡原因としてのハードとソフト両面にまたがる技術的な要因に焦点をあて、その解明をはかると共に、その克服の方向を明らかにする。その技術的要因は、耐震化の遅れや消火技術の欠落などのハードな要因に加えて、法制度の不備や管理の欠落などソフトな要因があることを明らかにした。