東京23 区における分譲マンションの区ごとの特徴東京23 区におけるマンションの普及過程?その１

摘要

マンションは鍵一本で外出できるという手軽 さと容易に売買できる資産として、1960 年代より急速に都 市部で一般化した。都内とりわけ23 区内には数多く建てら れてきた。2011 年に実施された東京都都市整備局によるマ ンション実態調査では都内には約301 万戸13 万棟あまりの アパート?マンション等があると考えられている。本稿では この中でもマンションと言われるR C 造の共同建ての建物で、 区分所有法で保護されているものを扱う。それらのマンショ ンがどのようにして、現在の姿にまでたどり着いたかは、明 らかになっていない。そこで、本研究ではレインズデータ（不 動産の中古取引の電子登録データ）を用いて、その一端を明 らかにすることを試みる。