建築ファサード構成の時間と季節の変化に伴う心理的評価と指摘法による相関分析建築ファサードの移ろいに関する研究（その４）

摘要

以上により、建築ファサードの移ろいにおいてどのような変化が あるかを収集した186 対象から移ろう要素によって15 対象を選定 し、心理量と指摘量により明らかにした。①指摘法により、パネル 素材を使うことで指摘物の反転が起こり、意図的に昼夜で異なる空 間演出ができることがわかった。②心理量分析により、季節におい て「はっきり- ぼhやり（輪郭）」「鮮やかな感じ- よどhだ感じ」 の移ろいの変化を明らかにすることができた。③因子分析により、 建築ファサードの移ろいにおいて共通して「冷暖性因子」と「軽快 性因子」が重要な因子軸となっている。また、時間変化では、夜に 近づくほど因子軸が少なくなっていく評価構造となっていく。④指 摘?心理の相関分析により、夕になると、〈素材〉との相関が多く見 られ、素材と評価の関係が大きくなることがわかった。