美学者パウ?ミラ?イ?フンタナルスの思想について(1):アントニ?ガウディ?イ?コルネット研究

摘要

本研究はスペイン、カタルーニャにおいて19-20 世紀 の最初の四半世紀に活躍した建築家アントニ?ガウデ ィ?イ?コルネットに関する一連の研究の一部をなすも のである。 前稿『美学者ミラ?イ?フンタナルスの思想について (10)』１)では、第一稿から継続して美学者マヌエル?ミラ の『美学の原理、あるいは美の理論』（1857）の第三章 第五節までを読み進めた。本稿もその延長に位置する。 しかし、本稿が対象とするのは、パウ?ミラである。前 稿まで読み進めてきたマヌエル?ミラの兄であり同じく 美学者であった。また、彼は実践的な画家でもあり、い くつかの素描を残している。パウ?ミラもガウディの建 築観を理解する上では俎上にのせられるべき美学者であ り、今後の考察の対象としていきたいと考えている。