スポーツ施設における幼児体育室の現状について:東京都の公立地域体育館の事例を通して

摘要

（1）研究目的　公共施設の利用者は、高齢者?一般?親子?子ども?障がい者と多様であるため、多様な利用者に対応した施設づくりの検討が必要となる。地域スポーツ施設においては、近年、健康体力向上や子どもの運動不足の解消のためのスポーツ教室が多く開催されるようになり、幅広い対象者に向けた教室が開催されている。なかでも、婦人スポーツの進展に伴い若い母親がスポーツ活動に参加する機会が増えてきた背景から、スポーツ施設には幼児のための空間の必要性も高くなってきている。今後の生涯スポーツの発展と、施設利用者の多様化に応える施設づくりを考えるうえで、幼児のための空間の充実は欠かすことができない要素の一つとなっている。