既存建築物の消費エネルギー管理に関する研究その1 米子高専のエネルギー消費実態の概要調査

摘要

建築物の運用時のエネルギー消費量削減は重要な課題となっている。詳細なデータを収集し、建築設備の運転状況やエネルギー消費の実態を表示させ、運転の最適化を図るエネルギーマネージメントシステムを省エネルギー対策として導入する事例が、特に新築の大規模建築においてみられる。しかしながら、多くの中小規模の既存建築物では、詳細なデータが収集されておらず、ガスや電気の使用量メータの記録により使用量を把握できる程度の場合も多く、対策が不十分である。このような既存建築物における消費エネルギー実態の把握と省エネルギー対策を行う手法を開発することは課題である。