東京大学における空調用エネルギーの消費実態と省エネ化に向けた提案その5 機器の運用実態を考慮した改善提案

摘要

東京大学ではTSCP(東大サステイナブルキャンパスプロジェクト)を全学的に立ち上げ、低炭素キャンパスづくりを優先課題とした取り組みを進めている。このTSCPにおける具体的な対策の一つに、大型熱源機器の更新が挙げられ、建物毎にCO2排出総量や設備機器の経過年数を把握し、優先順位の高い建物から計測調査や運用改善、熱源更新といった各種対策を行っている。本報では、これら建物の中でも優先順位が高く、大型熱源機器を保有する理工学系の建物を対象として夏期における短期計測調査及び運用改善等の効果推計を行った。