SD490鉄筋を用いたプレストレストコンクリート製格納容器の水平加力試験その２:実験結果1

摘要

本報では、PCCVの水平加力実験結果のうち、破壊状況と各種耐力について報告する。実験で得られた水平荷重－水平変形関係を図1に、想定Ss地震レベルまでの履歴を拡大して図2に、主な破壊事象における変形およびせh断力を表1に示す。同表中のせh断応力度τ_wは、τ_w=Q／A_w（ Qは水平荷重（全せh断力）、A_wはウェブ断面積でバットレスを無視した円筒壁水平断面積／ 2=1.492m~2)を示す。想定Ss地震レベルおよび最終破壊時におけるひび割れ発生状況を図3に示す。同図は、0°～ 360°で示される円筒壁を180°から左右に開いた展開図として示し、内側壁のひび割れは外側からの透視図として、全体幅は外側壁の幅に合わせて示した。0°側からの最終破壊状況を写真1に示す。