アンコール（王城）地域の山（プノン）と水（湖?川）崇拝と水運?方位軸について地域継承空間システム＜山と海の空間軸＞と場所性?都市空間構成に関する研究

摘要

自然から隔離した工業化が全体を決定している空間シ ステムに環境問題等を通して課題が大きくなった現在、 近代以前の自然と深く結びついたアジアの都市建築空間 システムを再評価?継承する必要がある。1960 年代後半 に課題となったがその後のバブル経済の都市建築動向等 によって消失した経過もある。日本を含めたアジア地域 の自然認識には山と海の関係＜山と海の空間軸＞が基本 になっているとし、本稿はカンボジアのアンコール地域 における遺跡みられを東西空間軸、４方位空間軸と河川、 及びその周囲の山と湖環境の関係に着目する。