住民の生活実態から見た優良田園住宅建設促進法活用の成果（当別町?由仁町)地域再生に向けた居住環境再編に関する研究その4

摘要

社会構造の変化に伴い、都市部のみではなく農村部においても人々のライフスタイルや価値観の変化が生じている。その中で農村部においては、今日の農業情勢の悪化により、離農や過疎化などの課題を抱え、生活環境の維持や集落機能の低下に苦しhでいる。この変化に対応するため、田園地域では都市住民のニーズに応えると同時に農村地域の課題に寄与する都市と農村の共生に向けた田園型ライフスタイルの展開が求められる。平成10年に施行された優良田園住宅建設促進法（以下、優田法）はこのような課題に対応した制度であり、優田法の適用 の仕方によっては農村コミュニティの混乱や都市と農村の共生に向けたライフスタイノレ創出の達成が考えられる。そこで本論では優田法適用地域の生活実態を把握することで優田法活用の成果を考察することを目的とする。