1柱－2杭形式RC接合部の繰り返し載荷実験その1 実験概要及び材料試験結果

摘要

線路の上空部分を利用する橋上駅等の建築物（以下、線路上空建築物）では、その構造的特徴（基礎梁が無い、階高が高い等）を考慮した「線路上空建築物（低層）構造設計標準2009」 1)（以下、低層標準）が策定されており、駅舎の設計等に広く利用されている。地中杭は場所打ちコンクリート杭の採用が多いが、基礎梁がなく1柱－1杭形式となることから構造安全性の確保のために大口径になり易い。また、線路やホームに近接して杭を施工することが多く、作業時間や作業スペースによる制約が大きいこと等から、杭径を小さくできる群杭による1柱－複数杭形式のニーズが高まっている。