膨張材と混和材を使用した低収縮?低炭素コンクリートの基礎物性（その２強度レベル一定での検討）

摘要

その２では、膨張材が比較的早く反応する夏期を想定し、強度や膨張ひずみが同程度となる調合での基本特性を報告する。使用材料はその１と同様である。また、普通セメント（ N）についてはその１と同じ調合とした。他方、フライアッシュ（ FA）および低発熱?収縮抑制型高炉セメント（ LB）の調合については、試験練りを繰り返して行い、強度や拘束膨張ひずみが同程度になるように、水結合材比を50%から44%に低減し、さらに膨張材の使用量を20kg/m~3から15kg/m~3と減じた。試験練りは、夏場で空調のない屋内空間で行ない、当日の平均気温は29.6°Cであった。コンクリートの調合とフレッシュ性状の結果を表１に示す。また、試験項目を表２に示す。