長野県北部の地震により被災した鋼コンクリート合成構造体育館の被災要因に関する研究「その１ 解析方法およびモード解析」

摘要

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に誘発された3月12日未明の長野県北部を震源とするM6.7の地震によって多くの建物が被災した。この地震により，天井落下等の大きな被害を受けた鋼コンクリート合成構造体育館がある。前報1)に引き続いて屋根ブレースと妻壁を組み込hだ解析モデルについてモード解析，弾性振動解析を行い，その被災要因を検討することを目的とする。 「その１」では，対象建物概要，モード解析方法およびモード解析結果について述べる。