鋼製建具での耐水圧及び水密性能の検証手法:その２ 改良型鋼製両開き扉，鋼製片開き扉での性能評価

摘要

前報（その1耐水圧試験装置の製作，鋼製両開き扉での性能評価）での試験体を鋼製建具（両開き）として耐水圧試験を実施し，水圧による変形状況，変位量及び漏水量を計測し確認した。本検証では，その耐水圧試験結果を受けて試験体1に改良を加えた改良型鋼製建具（両開き），鋼製建具（片開き）の2つの試験体を使用し，耐水圧試験装置による鋼製建具の耐水圧及び止水性能を検討したものである。耐水圧試験装置は，表1に示すように，受水槽に試験体（鋼製建具）を設置し，水槽（H-1750×W-3200×D-2100）に貯留した水（11.7m~3）を揚水機（3.7kW，200V，吐水量0.5m~3/分の水中ポンプを2台）を使用し，受水槽（H-3000×W-2500×D-1000）に注水する。その受水槽への注水により試験体から漏れた水は，溢流水槽に溜まる構成となっており，その溜まった水を試験体からの漏水量として計測を行う。